ロープネット・ロックボルト併用工法とは

開発の経緯

平成7年1月17日に発生し甚大な被害をもたらした阪神・淡路大震災を契機として、兵庫県では地震に強い治山工法としてロープネット・ロックボルト併用工法(以下、RR工法)の開発・推進を図ることになりました。

  • 平成9年度から平成18年度にかけて、林野庁の補助事業である「森林土木効率化等技術開発モデル事業」で、RR工法の検討が行われました。
  • 平成16年3月には、単層構造の地質に対する適用性と効果を確かめ、「ロープネット・ロックボルト併用工法設計・施工指針(案)」が策定されました。さらに平成19年3月には、粘性土の二層構造並びに長周期地震動に対する有効性を確認し、設計・施工指針(案)の改訂が行われました。

愛知県では、東海地震、東南海地震など愛知県の南方にあるプレート境界面で発生する海溝型地震が想定されており、大規模地震に対する有効な治山工法の確立が望まれていました。

  • 平成17年度から平成19年度にかけての3ケ年にわたり、林野庁の補助事業である「限界状態設計法等実証事業」において、RR工法の海溝型地震(砂質土の二層構造)に対する適用性について検討が行われました。
  • 平成20年3月に、兵庫県での内陸型地震に対する検討結果に海溝型地震(砂質土の二層構造)に対する検討結果を加えた設計・施工指針(案)が策定されました。

なお、兵庫県の「森林土木効率化等技術開発モデル事業」、愛知県の「限界状態設計法等実証事業」ともに、設計・施工指針(案)の策定にあたっては、学識経験者らで構成されるアドバイザー会議による検討が行われました。

兵庫県治山工法開発推進アドバイザー名簿はこちら

愛知県限界状態設計法等実証事業アドバイザー名簿はこちら